【転勤族】転校生はいじめられるものなの!?
14歳(男)・12歳(男)・7歳(女)の転勤族アラフォーママです。
「子どもの子育ては幼少期に決まる!!」と信じ、早期教育、とくに『自己肯定感』を高めることを大切にした子育てをしてきました。
もちろん、まだまだ日々悩んだり迷ったりしながら子育て奮闘中ですが、子ども達が少し成長してきた今だからこそ見えてきた「もっとああすれば良かったなぁ…」とか「こうしていて良かったよ!!」”と思える『今だから思う子育て』をご紹介しています。
少しでも子育て奮闘中ママの参考になれば嬉しいです(*^^*)
子どもが新しい環境に馴染めるか?
転勤が決まると一番最初に頭に思い浮かぶのは子どもの事ですよね。
子どもにとって『学校が変わる』という事は、親が思う以上に大変です。
なぜなら、一日の大半を学校で過ごすからです。
友達もいない場所でゼロからのスタート。
言葉使い、授業の始め方や、給食の準備の仕方、チャイムだって学校によって違います。
「うちの子は大丈夫かしら?」と心配になると思います。
転勤族の我が家の子どもも小学校を3校変わりました。
『転校生だから』という理由でいじめられた経験もあります。
ですが、今ではつらかった経験を乗り越えた事でたくまくなりました。
転校生はいじめられるものなのでしょうか?
転勤族の我が家の体験談をご紹介したいと思います。
- 転校によって子どもがいじめられないか心配だ
- 子どもに強く育って欲しい
- 子どもにとって『転校』は大変なことだと認識してしっかり褒めてあげる
- 『転校生』にとって口は禍の元だと教える
- 学校以外の逃げ場所を作る
目次
子どもにとって『転校』は大変なことだと認識して、しっかり褒めてあげよう!!
中学2年生まで、私自身も転勤族の家庭で育ちました。
なので『転校する』ということがどういう事なのか分かっているつもりです。
子どもにとって、1日の大半を過ごす学校。
そこがうまく機能しない…。
切実な問題なんです。
私が子どもの頃、周りの大人たちがこう言っていました。
「どこに行っても大丈夫大丈夫。子どものうちはすぐ慣れるから心配ないよ。」
すごく腹が立ちました。
この考えが前提にあると、学校に馴染めたとしても「友達ができたよー!!」と報告しても「子どもだから」で済まされてしまうのです。
でもそうじゃないです。
子どもだって慣れ親しんだ環境や友達と離れて見ず知らずの場所でがんばるしかない環境に追い込まれているのです。
引っ越したくなくても、親について引っ越すしか方法はないんです。
親も余裕がない時は、子どもの気持ちに寄り添うのが難しい事もありますよね。
でも「しょうがないでしょ」ではなく「子どもだからすぐ慣れるでしょ」でもなく、自分と同じように子どもも新天地で頑張っているんだという事を忘れないで下さいね。
「友達ができたよー!!」には「すごいねー、もう友達ができたの?」「よかったねー」と気持ちに寄り添ってしっかり褒めてあげて下さいね。
転校生にとって口は禍の元だと教えよう
子どものうちは周りの空気を読むことや“加減”が分かっていないので、『こんな場合はいい事でもあの場合ではだめ』など、臨機応変に物事を教えるって事が難しいです。
例えば『前の学校では』って言葉。
「へぇー、座って発表するのか。前の学校では立ってたよ」
「名前の順で並ぶの?前の学校では生年月日順だったよ。」
「給食は前の学校の方がおいしかったよ」
『前の学校ではこうだった、あぁだった』っていう話、子ども達にとっては悪気が無くても、「へぇー、そうなんだねー」と普通の会話が成り立つお友達もいれば、「なにそれ、自慢?」「うちの学校を悪く言ってるの?」と思われ、「なに、あいつ!!」につながる場合もあります。
子どもにとっては純粋に今までと違うところは「ちがう」と思っただけで、口に出るだけだとは思うのですが使い過ぎには注意が必要な言葉だと思いますす。
また、なかなか新しい学校を受入れられず「あんな学校行きたくない」とか「この学校最悪」などと悪態をつきたくなることもあるかもしれません。
おうちの中にいる分には気持ちを吐き出していっぱい聞いてあげるといいと思いますが、家の外ではなるべく言わないようにしましょう。
こちらは『転校生』として有名人かもしれませんが、こちらからは初めましての人が何十人も居て顔もなかなか覚えられません。
周りにクラスメートがいるかもしれませんよ。
「転校生が学校の悪口を言っていた!!」とこちらに悪気がなくても広がると『いじめ』や『仲間外れ』につながるかもしれないので、『口は禍のもと』です、気を付けて下さいね。
学校以外の逃げ場を作ろう!!
学校で嫌な思いをしている子は、長期休暇の後、『学校に行くのを嫌がる』のだそうです。
お腹が痛くなったり、涙が止まらなくなったり。。
そして、そこから『登校拒否』になる子も少なくないと聞きました。
『転校』がきっかけで、大切な子どもの人生を壊したくないですよね。
一日の大半を過ごす学校。
子どもにとって『学校』での出来事はその当時の人生の大半を占めています。
学校で受け入れられないと「自分はダメなんだ」と自分に自信が持てなくなってしまうかもしれません。
子どもの視野はまだまだ狭いんです。
我が家では『学校以外で自分を認めてもらえる場所』を学校生活と並行して大事に育ててきました。
学校を子どもの全てにしたくありませんでした。
もともと、『例えば、お友達が勉強が出来なかったとしても、もしかしたらすごく将棋が上手いかもしれないし、ルービックキューブで6面そろえるのが上手いかもしれないし、魚に詳しいかもしれない。学校で評価されることが全てじゃない、学校で見る側面だけでお友達を評価ししゃダメ!!』と教えていました。
この考えは私の子育ての中で大切にしている軸の一つなのですが、その考えの応用で、転校生にとっては『学校がすべてではない』と教えています。
だから、もし学校で何か嫌な事があったとしても「それは正当な評価ではないし、うちの子どもの素晴らしい部分がわかっていないだけだから」と子どもが自信をなくしてしまわないように心がけています。
学校は転校してしまえばゼロからのスタートですが、サッカーでもピアノでも勉強でもなんでもいいので、どこに行っても続けられる事を持っていれば、たとえ新しい教室に通い始めたとしても「おっ、やるな」と思ってもらえるし、自分自身の『自信』と『自己肯定感』につながります。
子ども自身が『学校が全てじゃない』という考えを持てる事は、『転校生として自信をなくさないため』のリスク回避になると思うし、視野を広げられる『転校生』のメリットだと思うので、何か続けられる習い事をするとおすすめです。
転校生はいじめられるものなの?
いじめとは
「肉体的、精神的、立場的に自分より弱いものを、暴力や差別、いやがらせなどによって一方的に苦しめること」
参照元:Wikipedia
「どこから来たの?」
「おうちどこ?」
「兄弟いるの?」
小学生の低学年の間は新しくやってきたお友達に興味深々です。
転校した当日に、お友達を家に連れて帰ってくるなんて事もあります。
高学年以降はクラスの雰囲気次第な部分もあります。
興味はあるものの、話しかけられず遠くから見ている子どもも増えてきます。
そんな時に誰かが話掛けてくれたら、わぁーっと他のお友達も話し掛けてくれます。
こうなれば第一関門突破、クラスのお友達と仲良くなれるチャンスです。
でも最初に誰も話掛けてくれないと、その後、あまり話掛けてくれなくなる事もあります。
なぜなら転校生が『珍しくなくなる』からです。
そうなるとクラスメートは転校生がいなかった前の生活に戻るだけ。
今までのお友達と今まで通りの毎日に戻るので、『転校生』を気に掛けてくれなくなります。
人見知りだと、自分から「仲間にいれて」と言い出せず、そこでクラスメートと距離が出来てしまうかもしれません。
我が家では『クラスに転校生が来たら話し掛ける』『自分が転校生の時は、分からない事は積極的に聞く』を心掛けてるで。両方の気持ちが分かるからなぁ。
ししころ
女の子の場合は『いじめ』とまでは言えませんが『仲間外れ』を作りがちです。
仲間外れの対象は『何かが違う人』です。
『転校生』=何かが違う人としてターゲットになりやすいです。
なので『転校生』という事で仲間外れの対象になってしまうので、最初は性格が良かろうと悪かろうと関係ありません。
見た目は関係あるかもしれません。
私が子どもの頃、『すごくかわいい双子の女の子』が転校してきました。
みんなメロメロ。
ちやほやして、彼女たちと友達になりたくて、我先にと親切にしていました。
つまり、何かしらの目に見える強みが必要なんです。
目に見えない『性格がいい』とか『運動神経がいい』、『頭がいい』などの強みがあれば、それをきっかけにしてお友達の輪に溶け込めますが、逆にその強みの出し方を間違ってしまうと「調子に乗っている」と目をつけられるポイントになるかもしれません。
低学年の間は「わぁ、すごいねー」で終わる所を、高学年以降になって斜めから見られると、「なに、あいつ!!」となってしまうのです。
うちの息子もこのタイプでいじめられました。
転校してすぐの頃、授業中、先生がみんなに軽く「隣の子をみて、出来なかったら教えてやれよー」って言った言葉がきっかけでした。
勉強が得意だった息子が先生に言われた通り教えた事が気に入らなかったようで「なにあいつ」となってしまいました。
今までにいた学校だと息子の『人格』が先にあって、お友達はある程度息子を分かってくれています。そこから『勉強を教える』という行為があっても周りのお友達は特に不快には思っていませんでした。
転校先でも同じようにお友達に接していると、その態度が気に入らないと難癖つけられる事もあるのです。
また言葉の違いから、生意気に聞こえたり、偉そうに聞こえたり、逆になまっているなどから「なに、あいつ!!」に発展することもあります。
最初は興味本位からの仲間外れ。
『転校生』という肩書きはただのきっかけに過ぎないのです。
でもそこから「転校生がこんな事を言ってたー!!」「転校生があんな事をしたー!!」と段々エスカレートし始めて、本格的な『いじめ』に発展する場合もあるのです。
いじめに対しての学校の対応は残念ながら様々…
どうやら子どもがいじめ?もしくは嫌な思いをしている。
そう気付いた時、あなたならどうしますか?
- 先生に言う
- 名前の出た相手に直接聞く
- 様子を見る
- 「自分で何とかしてみなさい」と言う
- 周りのお友達に聞いてみる
- その他
我が家の息子が『転校』によっていじめられた経験が2度あります。
一度目は、低学年の頃、新しい学校に通いはじめてしばらくした頃でした。
「お友達に嫌な事をされる。」と言い出しました。
一応話を聞いて、「そうかぁ、またされるようなら言ってね。」と言ってその時はそれで終わりました。
それから1カ月ほどして、まだ嫌な事をされると言うので「やめて!!って自分でちゃんと言ってみなさい。自分で出来る所まで何とかしてごらん。」と言いました。
その時、私の中では「たいした事はないだろう」とか「男のなんだし多少の事は自分で乗り越えてもらいたい」という思いがありました。
それからまた1か月ほどして、何気なく学校での出来事を聞いていると、わぁーっと泣き出しました。
「ママが自分で何とかしなさいって言うから、やめてって言ったけどやめてくれないー!!」
と泣いている姿に、私の言った言葉が、私が思っている以上に子どもに重くのしかかっていた事に気付きました。
ただただ従って頑張ってたんだなぁと。
「本当にごめん!」と思いました。
翌日、担任の先生に連絡帳に書いて現状を報告してお願いしました。
するとすぐ担任の先生が相手に注意をしてくれましたが、何もなかったのは2・3日だけでその後は変化なしでした。
そしてもう一度先生にお願いしました。
しかし変化無し。
そんなやり取りを3回ほどして、私から相手のお母さんに直接言いに行きました。
お母さんが嫌な風に思わず話を聞いてくれて、「ごめんなさい!!」と謝って下さり、この件は解決に至りました。
その時に私が学んだ事。
『温度差』です。
『子ども』と『親』と『担任の先生』と『相手』、そして『相手の親』。
それぞれの温度が違うと話の重さが変わるのです。
私自身、最初は「まだ大丈夫」だと思ってしまっていました。
そのせいで、すぐに何とか出来た事なのに、なかなか解決できなかったせいで、長い間子どもにつらい思いをさせてしまいました。
『担任の先生』も「まだ大丈夫」と思っていたのでしょう。
結果的に学校側は何もしてくれなかった事になります。
ちなみに、この時の学校では『担任の先生』以外、他の先生にこの出来事についての共有はされていませんでした。
2度目は、子どもが高学年になってからでした。
今度は予期していなかったのですが、息子が女の子にいじめられていたのです。
まさか男の子が女の子に嫌がらせをされるなんて考えていませんでした。
殴られたりするわけではありません。
言葉の暴力でした。
「死ね」とか「うざい」とか、女の子数人に毎日言われていたようです。
先ほども書きましたが、授業中、担任の先生の「もし隣の席の子がわからなかったら教えてあげてねー。」の言葉通り、隣の席の女の子に教えていた息子に対して、隣りの席の女子が「うざい」と思、次に席替えした時に息子の隣の席になった女の子に『うざいが共感』されてしまったのが原因でした。
過去の後悔から、今度は子どものSOSを見逃してはいけない!!と思い、今度はすぐに学校に連絡しました。
するとすぐ『担任の先生』から連絡が有り、目を真っ赤にして「気付いてあげられなくて、つらい思いをさせてしまって、本当に悪かった。ごめんな!!」と息子に謝り、私に対しても「申し訳ありませんでした!!」と何度も何度も謝ってくれました。
そしてこの話は『担任の先生』から『学年主任』『教頭先生』『校長先生』に共有されました。
直接相手(複数人の女の子達)を呼び出したりはしませんでした。
うちの息子への嫌がらせが無くなったとしても、その女の子達がまた他のターゲットを見つけて同じことを繰り返すのでは?と思ったからです。
それだと根本的な解決にならないのでは?と思いました。
なので早期解決を望んでいない旨を担任と学年主任の先生に話しました。
すると特定の名前を出すことなく、道徳の時間などを使って『学年』で話し合う機会を持ってくれたり、校長先生から全校生徒に「いじめがあると耳に入ったぞ!人が嫌だと思う事はしてはいけない!先生は絶対にゆるさない!」とお話をしてくれたりしました。
その後、周りの先生のサポートで無事に1学期を終え、夏休みを挟み2学期が始まる頃には嫌がらせは無くなりました。
つらい思いをした1学期は嘘のように、2学期から楽しく通えるようになり、良い思い出と共にその小学校を卒業できました。
前回の学校の対応は、担任の先生の判断で息子が『まだ大丈夫かどうか』に視点が置かれていたように思います。
ですが、今回の学校では『大丈夫かどうか』ではなく『今現在、息子がつらい思いをしている、そこから解放してあげたい』という所に目を向けてもらえた対応だったと思えました。
言うまでも無く、今回の学校の対応、担任の先生へは感謝の気持ちでいっぱいです。
知り合いにはもっとヒドイ対応をされたと聞きました。
残念な事に、学校によって対応が違うようです。
まとめ
学校に行っている間、子どもがどうやって過ごしているのか分かりません。
難しい問題に頭を悩ませたり、休み時間にはお友達と元気いっぱい校庭を駆け回ったり…。
そして「ただいまー!!」「今日も楽しかったよー!!」と帰って来てくれる事を毎日願っています。
そんな子供の“毎日”を守ってあげられるのは『親』であり、そして頼れる場所は『学校』であったり『先生』であるのが理想かなぁと思います。
長文ですがお読みいただきありがとうございます。
参考になれば嬉しいです。
- 子どもにとって『転校』は大変なことだと認識してしっかり褒めてあげる
- 『転校生』にとって口は禍の元だと教える
- 学校以外の逃げ場所を作る